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私小説「走れワロス」(下)

この小説は神奈研のあるスタッフが自らの実体験を元に書いたものです。全3回の連載になっております。今回は最終回です。


    走れワロス(下)

 このままでは決して止まることができない。この歳にして止まらず走り続けるのは不可能だ。死ぬ。冗談ではなく本当に死ぬ。行きがかり上死ぬ。
 しかしいくら自業自得とはいえ「行きがかり死」、とはあまりに理不尽である。どのくらい理不尽かというと、
 かつてわたしは合宿によって自動車免許を取得した。合宿地は富士山の麓のとても寒いところであったのだが、練習コースの端に模擬の踏切があり、教習中はその前で必ず停まり、窓を開けて外の音を確認しなければならない。
 しかしこの踏切のすぐ脇にあったのは他でもない、
 「教習所隣の富士急ハイランドの日本最大級のジェットコースター」であった。続きを読む